覚え書き

色々書く予定

2022-01-01から1年間の記事一覧

同人活動2022

同人活動2022 こんな記事書く前に原稿をやれ…!とは思うが、備忘録的に書きます。 「描いている時何を考えていたか」とか「今の自分はどう思っているか」とか、裏側というよりは制作背景を書き残しておこうと思う。 ・これまでの経歴 どこかでコピー本を二回…

『ぎんしお少々』舞台探訪〜上野公園編〜

世には色々なオタクがいる。単にある作品が好きと言ってもその楽しみ方は様々。絵や漫画を描いたり文章を書いたり…等々。その中でも一つ、聖地巡礼というものがある。作中で登場した実在する土地・建物へ実際に足を運んでみる…というのがその趣旨だ。 実の所…

藤見銀の「また仲良くなれたり」について─『ぎんしお少々』より

・深夜のぎんしお少々語り(アルコール入り) そもそも語るなどと烏滸がましい…というのはさておいて、ひさびさにブログでも軽く更新してみるか…などと思い立つ。思い立ったが吉日、しかも明日は休み…というわけで檸檬堂を片手に書いて見ようかと思います。 『…

原敬と近代日本─『紡ぐ乙女と大正の月』背景解説

『紡ぐ乙女と大正の月』第3巻が来たる8月26日に発売します! というわけで、3巻冒頭でも出てくる政治家・原敬についての記事を書きました。 ・「ところで、原敬って誰?」 『つむつき』二巻の終盤、原敬暗殺の一報が唯月の父の下に舞い込みます。それまで進…

『まちカドまぞく』6巻 『ジョジョ第6部』から見る「悪」の問題

※この記事は『まちカドまぞく』と『ジョジョの奇妙な冒険第6部』のネタバレを一切気にせずに書きます。 物語において悪とされる人物が現れ、世界を良くするために悪事をしていると嘯いた時、作品はどのように答えるのか。現在まんがタイムきららキャラットで…

華族の誕生─『紡ぐ乙女と大正の月』背景解説

『紡ぐ乙女と大正の月』一巻重版おめでとうございます&三巻発売楽しみにしてます! …というわけで(?)、本作の歴史背景であるところの華族制度について、僭越ながら少しばかり解説の記事を書かせていただきました。『紡ぐ』本編はさほど予備知識を必要とし…

『ぎんしお少々』における時間の表現について

「時間」と聞くと、我々は真っ先に時計を思い出して、時計の尺度で刻まれたものだけが時間と思い込んでしまう。しかし、時間とはそれだけではない。人の内に流れる時に対して、時計やカレンダーの示す尺度は意味を成さない。例えば幼稚園や小学校の古い思い…

虚構を背負おうとすること─『劇光仮面』感想

これは、人間が虚構を背負おうとする話だ。我々がテレビで見る特撮ヒーローというのは当然「虚構」であり、我々の生きるテレビのこちら側、現実には存在しない。しかし、虚構を形作るもの、例えばスーツなんかは確かに現実に存在する。であれば、現実に生き…

塩原まほろについての一解釈 『ぎんしお少々』より

『ぎんしお少々』最終話からほぼ一月が経ち、段々と自分の気持ちも整理されてきたので、少しずつ感想めいたことを書いていきたい。 というわけで今回は、塩原まほろについて、今自分が思っていることを書く。 初めにことわっておくと、今回はかなり憶測混じ…

「社会を描く」ことについて─ 『紡ぐ乙女と大正の月』メモ

『紡ぐ乙女と大正の月』について、個人的メモ ・社会というものを描こうとしている 私が本作で特に評価している点は、「社会を描こうとしている」というところにある。 大正時代とは、異世界ではない。間違いなく、100年前の日本の姿なのだ。私や貴方の祖父…

心と心のすれ違いーー『放課後すとりっぷ』『ぎんしお少々』紹介

『放課後すとりっぷ』全2巻、『ぎんしお少々』1巻がKindleで半額で買えます!そんなわけで、折角ですので簡単な紹介記事を書きました。「気になっているんだけど読んだことないな〜」という方は、ぜひこの機会にKindleで買って読んでください。 ・『放課後す…

『ぎんしお少々』藤見姉妹の「すれ違い」の話

自分の気持ちが常に相手に伝わる、なんて都合に良いことはあるのでしょうか。例え親しい友人同士や親子の間、ずっと傍にいた双子の姉妹であっても、本当に思っている事というのは容易に伝わるものではありません。寧ろ、伝わらないのが普通なのではないでし…

『ぎんしお少々』における「撮ること」と「撮られること」についてのメモ

「私はね、今日が嬉しいんだよ しろちゃんが話してくれた事とか だから、全部映るように 撮りたかったの」 高校1年生の塩原もゆるは、実家を出て行く姉のまほろから進学祝いにトイカメラを貰う。時を同じくして、双子の妹である藤見銀は、姉の鈴と離れ、一人…

『グッバイ、ドン・グリーズ!』『麻希のいる世界』感想

あらすじを書くのは好きじゃないので、書かない。ただ思ったことだけを書く。 評論、というのも好きじゃないので、ただ勝手な感想である。 『グッバイ、ドン・グリーズ!』 スパイダーマン以来の映画…かな?よりもいが好きなので、その義理で観に行く。前情…