覚え書き

色々書く予定

同人活動2022

同人活動2022

 

こんな記事書く前に原稿をやれ!とは思うが、備忘録的に書きます。

「描いている時何を考えていたか」とか「今の自分はどう思っているか」とか、裏側というよりは制作背景を書き残しておこうと思う。

 

・これまでの経歴

どこかでコピー本を二回ほど出したことがある。ただそれも34年前だしほぼほぼ初めてと言っても過言ではない。

 

今年出したもの

・合同誌寄稿

・個人誌1

 

・合同誌寄稿

時系列的に言えばこの寄稿した漫画の方が描いたのが早いので、こちらの話から。

企画されると聞き、「我こそは」との思いで手を挙げて参加させて頂く。

表明時点で実のところほぼ漫画描いた経験が無かったのですが、「己はやればできる人間だ」と全く無根拠な自信を持っていたので大丈夫だった。(結果、何とかなる)

 

内容について。

「内容で負けたくない(何に?)」と気張った結果、「青野林檎について」という仰々しいタイトルを真っ先に思いつく。

(「佐伯沙耶香について」っぽいなと当時も思った。内容的にもパロディのつもりはあまりないです)

それから没にしたりしなかったりして、なんとかネームを作る。

「青野林檎に関する真面目な話を書きたい」という最初のコンセプトは終始一貫していたので、描いていく過程でそこがブレなかったのは個人的に良かったと思う。

 

ただ実際、それが上手く伝えられたのかと問われるとちょっと不安でもある。

自分はとにかく筆が遅いので、描いている途中で考えが変わり、最初のネーム(下書きっぽいやつ)から大幅にずれていくことがままある。

そうやって二転三転させながら原稿を進めていくと、だんだん「これ、本当に面白いのか?」という疑念が沸々と湧き出てくる。

湧き出てはくるが、もう随分とペン入れも進んでしまっているので大筋に関しては修正のしようが無い。

ええいままよ、という勢いで最後までやるしかないのだ。

だから、出来上がったものが面白いか否かというのはもはや自分では判断ができず、読んだ人に委ねるよりほかないのである。

「面白くなくても良いじゃん」という内なる声も聞こえる。

同時に、「面白くなかったらどうしようもないだろ!」という叱責も聞こえる。

色々悩んでしまうのである。

 

とはいえ「私の漫画、どうでした!?」なんて他人に尋ねて歩く度胸もないので、真相はあやふやなままに終わりそうだ。

自分で半年前に描いた原稿を読み返してみると、「こいつ中々やるじゃん」という箇所もあれば「オイオイ、今ならこうはしないよ〜」という箇所もある。

あれから個人誌を経ているので自分の能力も相応に上がっており、改めて見て自作の粗が目立ってしまうのは必然であり仕方がない。仕方がないからこそ、今できる精一杯をぶつけなければいけないのである。

文字の大きさがデカいんだよ

 

 

それはそうと

こんな錚々たる執筆陣の末席に加えて頂けたこと、誠に光栄なことである。

改めて感謝。

コミケで直接頂いたので、ゆっくりと拝読しようと思う。

 

・個人誌

 

919日(だったかな?)のよんこま文化祭で出した本。

人生で初めて印刷所に依頼し、ちゃんとした形式で本になった記念すべき一冊なのだが、

「記念すべき一冊が成人向けで良いのか!?」という気恥ずかしさと疑念が今もある。

でも同人誌ってそういうものじゃん?それはそう。

 

実は6月くらいにネームは一通り出来ていた。

なんで成人向けのネームが切れたのかは分からない。どうして切ろうと思ったのかも分からない。

動機も経緯も全然分からないが、「成人向けを描いてみたい」という気持ちがあったのは確かだと思う。

あと「己が読みたいから」はあった筈だ。

 

そこから9月のよんこま文化祭に向けて細々と原稿を進め、なんとか脱稿。

途中でペン入れをやり直した箇所がかなりあるので、ページ数の割に随分と手間暇をかけてしまった感はある。

自分の中で「どうせ成人向けを描くなら日和って中途半端にせずに描き切りたい」という思いがあり、とにかく注力出来るところは注力した。

そんなこんなで、内容としては今でもベストを出せたなと満足しているし、後悔のようなものはない。

 

以下反省点

 

・「前振りが全然なさ過ぎる」

いくらなんでも行為の前の前振りがなさ過ぎるという問題に気がついたのはかなり終わりの方になってからで、如何ともし難かったので急遽4ページ足して日常成分を補完。これがファインプレーなのか蛇足なのか、はたまた焼け石に水かは分からないが、自分としてはそこそこ満足している。

極端な話、成人向け同人誌は話がオチなくても行為が最初から最後まで済めばオチた感が出るが、足せばキャラの掛け合いによる旨味が増えるとは思うのでなるべくあった方がいいはず。

タイトルから逆算してオチを考えたのか、オチから逆算してタイトルを考えたのか、今となっては覚えていない。それくらいコンセプトが薄い本になってしまったのではあるが、まあそれはそれとして良い本にはなったと思う。

 

・即売会問題

「別に売れなくてもいーじゃん」と開き直った態度を終始していたが、内心「売れなかったらどうするんだ?」と戦々恐々していた。

ツイッターとかで「同人誌 売れない」とか滅茶苦茶検索したりした。

今から思えば、「同人誌を作ること」と「即売会で売ること」は別々の意味を持った行為なのだと思う。作りたいものを作ったとして、それが他の人から求められているかとは別の話なのだ。即売会に出る以上手に取ってもらうことを欲する以上、それに応じたものを作らなければならない。

同人活動に失敗も何もない!という意見は分かるが、それはそれとして手に取られないことに対するつらさは間違いなくあって、数年前中途半端なコピー本を出して全然手に取ってもらえなかった時は本当に辛かった。でも当然だったとも思う。そういうものしか作れなかったのだから。

 

 

結果から言えば、刷った分の半分以上は手に取ってもらえたので良かった。お手にとっていただいた皆様、本当にありがとうございました。こうして良い思い出として回想できております。

別に他人に手に取ってもらえることが面白さの保証となるなんてことは全く無いのだが、期待込みでそう見えることが大事なんじゃないかと分析している。

 

01かで、1であることが自分にとっては重要なのだと思う。

部数というよりは手に取ってもらえたという事実で結構満足したので、電子版とか通販はやっていない。残部が少しあるので、またどこかに持っていくとは思いますので何卒。

 

 

・同人描きとしての成長?

これからそういう観点について考えるべきなのかと時折悩む。ポスター作れ!とか敷き布ちゃんとしろ!とかそういう努力をすべきなんだろう。その点は正直全然努力が足りておらず、9月には前日くらいに100均で買ったよくわからんテーブルクロスのようなものを敷いていた。流石に改善すべきか…とやや反省。

 

「自分は部数云々とかいう場所では戦わない」と予防線を張っている己がいる。いつかこの自分と相対する日が来るんだろう、と思う。

 

あとアナログでなんか描けるようになると色紙とか描けて良いな〜と思ったので緩やかに試していこうと思う。

9月の時はシャーペンのみで色紙を描いた。結構可愛く描けたと個人的には中々満足しているが、あれはどなたの元に行ったのだろう

 

 

内容に関して色々反省も多いが、伸び代と捉えておく。

何ヶ月か経つが、異常な気恥ずかしさから未だに自分の作った本を直視出来ない。

一年位経ったら直視できるようになるのかもしれない。

 

色々思うところはあるにはあるが、自分が頑張ったから一冊の本が出たのでそこは素直に褒めてあげたい。

総じて見ればプラス評価と捉えておく。

 

そう思ってチラッと今見返したら反射的に「しんだほうがいいよ!!!!!」と絶叫してしまった。やっぱり当分直視はできなそう。これ頒布できてた9月の己、心臓強過ぎる。後ろの4コマページが救い。

 

・これから

少なくとも一冊は出ると思います!!!

何故なら今原稿をやっているので

また即売会に出ることがあれば何卒よろしくお願いします。

 

他のジャンルでサークル参加しようかなみたいな考えも無いではないが、今のところそうするつもりはあまりない。売れ線のものを描けば売れるのかもしれないが、売れることをゴールにすると苦しいとなんとなく感じつつある。なので、出したい本を出して、あわよくば人に手に取ってもらえるような本になれば位に留めておく。

 

 

・まとめ

日頃こんなよくわからんアカウントに付き合って頂きありがとうございます

届いた同人誌の箱。