覚え書き

色々書く予定

2023/07 東京日帰り旅行記─①行きのバス〜国立科学博物館編

前置き 

唐突にブログを書きたくなった。
Twitterが壊れたからブログを書きたくなったのも勿論あるし、「最近全然更新していなかったなあ」というのもある。クリスタで戯れるのも少しマンネリを感じているのもある。
とにかく、何か書いてみたくなったのだ。

題材は何が良いだろう?と少し考えてみる。筋肉少女帯について?それも書きたい。が、もう少し頭の中で推敲する時間が欲しい。丁度よく、東京に遊びに行く予定がある。折角だ、この旅を記事にしてみよう、と思った。
ということで、7月の始めに行った旅の記録を綴ってゆく。
予定としてこの旅記録は「①行きのバス〜国立科学博物館編」「②東京国立博物館〜神保町編」「③戦利品〜帰りのバス編」の三編構成でお送りするつもりである。
記述に関しては現地でメモした内容と後日振り返っての内容が入り混じっている。多少読みづらいかもしれないがご容赦願いたい。

それと普段はあまり写真を撮らないのだが、このブログを書くつもりがあったのでちょっと積極的に撮ってきた。せっかくなので、くどくならない程度に添付していく。

行きのバス─4年ぶりに夜行バスに乗る

まずは自宅から名駅まで。家を出たのは夜の20時。
鞄に届いたばかりの「筋肉少女帯自伝」を放り込み、都会の駅へと向かうバスに飛び乗った。大槻ケンヂの章を読む。丁度バンドブームの頃で、景気の良い話ばかりで誠に羨ましい限りである。蜘蛛の糸についての記述が多くあった。自分も非常に好きでありかつ重要だと思う曲なので、色々考えてみようと思う。あっという間に名駅着。1100円。

名古屋駅の一角、元ベルマート跡地。裏路地みたいな場所なので立ち飲み屋としては向いているのかもしれない。ベルマートは閑古鳥が鳴いていた。

名駅で降り、高速バス乗り場へと向かう。近くは頻繁に通っていたが、夜行バスを乗るためにくるのは本当に久しぶりだ。おそらく4年は乗っていないだろう。全てが懐かしい。
名駅の改札外のトイレは汚いからあまり利用する気が起きない」なんて思いながら渋々入ると、新しくなっていた。ここは夜行バスを待つ時にぶらぶら寄る為だけに利用していたのだから、気づかなくたって仕方がないのである。
真新しいトイレで用を足していると、「JRの運行状況は公式Twitterで確認できます」との案内アナウンスがある。おいおい。そのTwitterはもう使い物にはならねえよ、信じられないけど。粛々と用を足し、バス乗り場へ。
JRバスを乗る者だけが、出てすぐの待合室を使うことができる。エアコンも効いているし何より座れるので良い。これ目的でJRバスを一番に使っている。あとVIPライナー(こちりも専用の待合所があり、特に朝は重宝する)。

待合の1時間ちょっとで大槻ケンヂ橘高文彦の章を読み終わる。感想は後ほど。

新幹線の改札。最終が過ぎ、電光掲示板は真っ暗だった。

乗る座席であるが、「4列は流石に無理」とワガママを溢した結果、3列シート。想像していたのよりも随分とリッチであり、中々快適そうである。あまり眠ることは期待していないが。
夜行バスに詳しくない人に説明しておくと、夜行バスの座席は基本的に横並びの座席が「3列」か「4列」である。3列は窓・中央・窓の配置で人と隣り合うことはない。しかし4列の場合、バスや列車でよくある中央の通路挟んで2席ずつの配置であり、隣とゼロ距離で過ごすこととなるのは避けられない。勿論4列の方が価格的には安いのであるが、一人行動の場合、隣の見ず知らずの人間とかなり無防備な状態で過ごさねばならないリスクが存在する。さらに言うと、私個人の経験では4列シートは座席の質が悪いので背中や腰に負担がかかる。
上のような事情を勘案した末、今回は3列シートで行くことに。料金は3820円。平日の夜行3列と考えれば妥当であろう。これが土日だと5000円はしていた。

名古屋駅のJRバス乗り場。左のガラス張りの建物が待合所。

バスが動く。空いているなあと思ったが、これはまだ乗せる停留所があるからだ。段々と思い出してきた。
乗車から20分経つ。まだ消灯されないのでチラとマップを開くと、まだ千種という。

うつらうつらとするばかりで結局眠れない。夜行バスとはそういうものである。

東京駅─マック、そして上野。

夜行バスから降りて初めての景色。朝6時、日本橋口、東京。

朝6時。東京駅に放り出され、流れるようにマックへとピットイン。朝マックでソーセージサンド?とポテトを食べる。確か420円。
うっかりと流れでホットコーヒーを選んでしまったが、もうアイスの季節であった。火傷しそうなコーヒーを少しずつ啜り、ぼんやりする脳を覚醒へと運んでゆく。

朝マック。人間の顔には圧があることを思い出させてくれる。憂鬱な広告。

 

時計を見て、今回の滞在時間が丁度10時間きっかりであることに気がつく。帰りのバスは16時に発車するから、自由に使えるのは大体9時間ほど。上手くいくことを願う。


山手線に乗って上野へ。歩いて上野まで行こうかと思ったが、1時間かかるとあるので止めておく。時間があると軽率に「歩こう」などと考えてしまうが、この季節、この湿度で歩けばたちまちバテてしまうだろう。やはり夏は歩くのに向いていない。

6分で上野に着き、早速上野公園内をぶらぶらする。実は去年の10月にも訪れており、言うほど久しぶりという感じでもない。犬の散歩や体操する人々がぽつぽつと散らばっている。

誰もいない。

噴水。…ここで合ってるのかな?

花園稲荷。


不忍池まで歩く。
かけてあった絵馬を覗いてみると、半分以上が外国の言葉で書かれている。
(何気ない発見だったが、後から思えば壮大な伏線?であった)

歩いていると、「あなたの健康を祈らせてください」と歩み寄られる。それも2度。怪しくない訳なかろうて…。こんな朝っぱらから宗教の勧誘をしてどうなるというのだろう。それとも、自分が乗っかりやすいと思われたのか。いずれにせよ、あまり気分が良い物ではない。

スタンバイするスワン軍団。

8時。陽が高くなってきたのでスタバで時間を潰す。夜行バスで確実に消耗しているので、温存できる時はしておくべきだ。490円。朝マックよりも高い、場所代と考えておく。常連ばかりのようで、どうも疎外感が強くて居心地が良くない。仕方が無いが。
明らかに人慣れしたカラスがちょっかいをかけに来る。見かけによらず、殺伐とした店だ。
30分近いので、そろそろ並んでおこうと思う。
実はスタバには数えるほどしか入っていない。確か初めて入ったのは父親と一緒に東京に来た時で、なんて都会的な店なんだろう、と思った記憶がある。まああとコメダの方がなんとなく入りやすいな〜と思ってる。

490円。氷がすぐ溶けたせいかちょっと薄く感じた。

国立科学博物館─学問の場、とは。

東京国立博物館は9時半から、国立科学博物館は9時から。というわけで、先に科博から。常設展だけぶらっと1時間くらい見て回ろ〜と思ったが、びっくりするほど充実しており予定よりオーバーしてしまった。

入館料は確か640円とかそんな位。

国立科学博物館の展示は「日本館」と「地球館」の二つの建物で構成されている。これまでは特別展があればそちらを優先して見ていた為、常設展をしっかり回れていなかった。そのせいか取りこぼしが多く、実は今までハチ公を見られていなかった。タロジロのジロもいた。すごい場所である。
豪華な展示の数々を横目に、もうちょっと時間があったらな〜!と思いながら早足で通り過ぎてゆく。しかし、本当に見どころが多い。天井から釣られる骨骨骨、人類学に至ってはここに通えばそれだけで十分以上に学べてしまうではなかろうか?それくらい充実している。

少し自分の情報を明かすと、実は人類学系の勉強をしていた時期があった。アシュールとかルヴァロワ石核とか…何万年もの間、人類の祖先はせっせと石を砕いて道具にしてきたって訳ですね。ルヴァロワ技法なんかは結構凝っている製作法なので人類すげ〜となれます。あと後期旧石器の押圧剥離とか。科博には丁寧な展示があったので、興味ある方は是非。

重ね重ね、東京の学生を羨ましく思う。名古屋にも結構しっかりした科学館はあるが、正直これと比べられてはどうしたって霞んでしまう。いくらデータがインターネットで閲覧出来ても、実物を見る学びに優るものはない。短い時間ではあったが、満足感と同時に悔しさとやるせなさも感じた。
剥製を眺めるだけで1時間は過ごせそうである。1日だって余裕で過ごせてしまうだろう。皆、暇になったら国立科学博物館に行くと良い。

館内は写真撮影OKなのだが、撮っていない。ブログを書くときに共有できないと少し寂しいな、とは思う。

 

というわけで、①はここまで。

 

次回②は東京国立博物館〜神保町を巡った記録になる予定。

それでは〜